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[#4字下げ]第五章 國寶[#「第五章 國寶」は大見出し]

 當神宮の寶物は、一千一百三十五點の多きに上るが、就中國寶に指定せられたるものゝみでも左の四種、三十五點、及び建造物二點に上つてゐる。

後花園天皇宸翰  永享五年十二月十二日   紙本墨書   一幅  附足利義教内書   一幅 [#1字下げ]熱田社領を伏見宮家に下賜せられた時の勅書及び内書であつて、勅書は 後花園天皇寶算十五歳の御時の宸筆である。將軍義教自筆の内書も勅書の内容との交渉以外、兩々相俟つてその眞蹟たるを確證するものと言へる。 菊蒔繪手筥  傳足利義政寄進   壹合 [#1字下げ]模樣梨子地に籬を象る格子を現はし、これに菊を配した金古蒔繪。 舞樂面   十一面 一、陵王 壹面    裏書(朱漆) 新面弘安七□□天神社神事□□□ 二、納曾利   貳面    裏書(朱漆) 治承二年[#割り注]歳次戊戌[#割り注終わり]青陽天□□□           應永廿七年卯月九日  □□兵庫助兼義 三、還城樂   壹面    裏書(朱漆) 治承二年[#割り注]歳次戊戌[#割り注終わり]青陽天修覆之           弘安七年[#割り注]歳次甲申[#割り注終わり]朱明天修覆之           御社神事之外不可出他所矣 四、二の舞(翁)   壹面           治承二年□□ 五、二の舞(嫗)   壹面     裏書(朱漆) 治承二年□青陽天           御社神事之外□□□□□□ 六、崑崙八仙   四面     内二面裏書(朱漆) 治承二年[#割り注]歳次戊戌[#割り注終わり]青陽天修覆之           弘安二年[#割り注]歳次己卯[#割り注終わり]朱明天重修覆矣           御社神事之外不可出他所矣     内二面裏書 弘安七年[#割り注]歳次甲申[#割り注終わり]朱明□□□

<trjpft> 「熱田神宮略記」: 前頁 | 次頁 近代デジタルライブラリーの当該頁へ <astyle><gstyle>新旧字混在</gstyle><kstyle>旧仮名</kstyle><tstyle>青空</tstyle></astyle> </trjpft>