2019年「NDLデジタルライブラリーカフェ」開催のご案内

 2019年10月に、デジタルライブラリーにかかわる研究や最新動向をもっと身近に、もっと楽しくする講演会を開催します。講演会では、「サイエンスカフェ」の手法を取り入れ、研究者や各分野で活躍されている人をゲストにお迎えし、ゲストが紹介する最新の話題について、参加者を交えて語り合います。
  • 第1回 10月11日(金) テーマ「文献アーカイブからのナレッジ抽出と情報アクセス」
  • 第2回 10月12日(土)11月30日(土) テーマ「ジャパンサーチ×エディタソン 新しいキュレーションを模索する」
■重要なお知らせ■ ※2019年10月30日(水)追記
台風19号の影響により延期した第2回は、11月30日(土)に開催する運びとなりました。参加を希望される方は、本ページ下部の申込フォームへのリンクよりお申し込みください。(10月12日の回にお申し込みいただいた方も、お手数ですが再度お申し込みください。)
案内チラシ [PDF: 640.18 KB]

 過去のイベントについては以下をご参照ください。

イベント概要

<第1回>
「文献アーカイブからのナレッジ抽出と情報アクセス」

 SNSやニュースアーカイブなどといったウェブ上で発信される情報に基づいて歴史を研究する、新しい手法の研究者であり、欧州の電子図書館に関する会議 Theory and Practice of Digital Librariesの議長であるゲストに登壇いただきます。急増する歴史的文献のアーカイブデータの中からコンテンツを発見するための新しい手法についての話題提供ののち、アーカイブデータが持つ可能性と、図書館の未来について参加者を交えて話し合う場とします。ゲストからの話題提供は英語で、必要に応じて逐次通訳を行います。

講師からのメッセージ: These days the amount of content stored in long-term document archives is rapidly increasing. This is due to widespread digitization and content curation initiatives aiming at preserving and disseminating our cultural heritage. In this talk, we will describe our latest research towards making document archives such as newspaper article archives more usable and useful to users, both professionals and average users.
  We will start with presenting methods for finding and explaining temporal analogs - entities in the past which are analogical to entities in the present (e.g., walkman being a temporal analog of iPad). Next, we will describe our proposals for across-time summarization of historical data to compare present and past time periods or to summarize our knowledge of entity history. We will conclude with the description of our research aiming to design methods for finding interesting and unusual content in archives, as well as methods for searching past content that is related to the present.
当日の様子

第1回の会場写真
講演概要

専門家・研究者でなくても膨大な文献アーカイブ(特に、テキストデータ化された英文の新聞アーカイブ等)を活用できるように、現代の語彙に相当する過去の語彙を自動的に検出したり、意外性や現在との関連性などの観点から文献を抽出する技術について、講師らが取り組む最新の研究内容が紹介された。
当日の質問、ディスカッション内容など
  • 検出する語彙の品詞について。名詞以外の品詞への技術転用について。
  • アーカイブに含まれる情報におけるバイアス(ジェンダー・年齢等による)を是正するための方策について。
  • 紹介した技術について、歴史研究以外にどのような活用方法を想定しているか。
  • アーカイブに含まれる情報の真正性の担保について。

<第2回>
「ジャパンサーチ×エディタソン 新しいキュレーションを模索する」

 2019年2月に試験版が公開された「ジャパンサーチ」では、利用者自身がコンテンツを選んで編集するキュレーションのための機能として「マイノート機能」を提供しています。キュレーションの手法や、ジャパンサーチが提供する各種のデータに精通したゲスト2名による講義の後、実際にジャパンサーチのコンテンツを使ってキュレーションに取り組む、「エディタソン」(「編集する(edit)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語)形式のイベントです。
  • ゲストスピーカー (敬称略)
     田良島 哲(東京国立博物館特任研究員)
     大井 将生(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース修士課程)
  • 日時
     2019年11月30日(土)13時から17時まで (12時30分受付開始)
  • 会場
     国立国会図書館東京本館 新館3階大会議室
  • 定員
     20名(先着順)
  • 参加費
     無料 (ただし、旅費など参加に伴う費用は、参加者の負担となります。)
  • 参加条件
     下記に同意の上、本イベントにお申し込みください。
    • 本イベントで作成した成果物の著作権は作成した参加者に帰属します。
    • 本イベントで作成した成果物をジャパンサーチ上で国立国会図書館が公開する場合があります。公開に当たってはその二次利用に係る権利表示はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際パブリック・ライセンスとします。
  • プログラム(予定)
    12:30 受付開始
    13:00 開会挨拶
    13:05 講師よりキュレーションの手法、ポイントについて解説
    13:55 「マイノート機能」の使い方の解説
    (小休憩)
    14:20 ギャラリー作成作業
    (小休憩)
    16:30 成果物発表、講師による講評
    17:00 閉会
  • 持ち物
     無線LANに接続可能なパソコンをご持参ください。電源・無線LAN環境はご用意いたします。
  • 資料
  • 参考資料
    ギャラリー作成に役立つツールや、図版・写真等を含む資料を「お役立ち資料リスト」としてまとめました。ご参加にあたって、ぜひご活用ください。
当日の様子

第2回の会場写真
概要

田良島氏が、リアルな場(実際の博物館の展示)でのキュレーション手法を紹介し、デジタルデータを用いたキュレーションの可能性として、物理的制限が無くなることにより、実際の展示では取り上げることのできない作品や資料の紹介、更には、様々な分野のデータ連携が進むことによる作品と関連文献の同時紹介、作品と資料間の思わぬ関連性の発見が可能になる点などについて解説した。また、大井氏からは、デジタルアーカイブを使った教育利用のためには、教員とMLA(Museum, Library and Archive)の連携による教科書の単元に沿ったキュレーションが望まれること、また、教育利用に特化したメタデータの整備の必要性、導入・問い・課題解決といったそれぞれの切り口に対応した資料を用意する必要性についての示唆があった。講義後、参加者は5チームに分かれ、ジャパンサーチのマイノート機能を用いた約2時間のキュレーション作業に取り組んだ。参加者の作品名は次の一覧のとおり。
参加者作品一覧
  • 干支の動物たち(1班)
  • 日本の初期の物理学(2班)
  • 物理学…物理?(2班)
  • ラクガキ素材~自然科学編(2班)
  • 地図から消えた因島市~「尾道市因島」への軌跡~(3班)
  • 教育双六(3班)
  • 旅するイメージ「下る男と上る男」(3班)
  • 箱根駅伝(4班)
  • 描かれた妖怪たち(5班)
  • 書跡の題字と肖像(講師 田良島哲氏)
  • GORAKU~♪(講師 大井将生氏)
  • 9ga tukutoki (講師 大井将生氏)

お問い合わせ先

国立国会図書館 電子情報部 電子情報企画課次世代システム開発研究室・電子情報流通課標準化推進係
メールアドレス:opendata(at)ndl.go.jp
※(at)は半角記号の@に置き換えてください。電話:03-3581-2331(内線:40230 標準化推進係)