別記第百四十四今川記第三一大科輩爲最負沙汰至宥免之事一貪民令沒倒神社極榮華之事一掠公務重私用不恐天道働事一先祖之山庄寺塔敗壞莊私宅事一令忘却君父之重恩猥忠孝之事一不辨臣下善惡賞罸不正之事一企過亂兩說以他人愁樂身之事一不知身分限或過分或不足之事一嫌賢臣愛佞人致非分沙汰之事一非道而富不可羨正路而衰不可慢之事一長酒宴遊興勝負忘家職之事一迷己利根就萬端嘲他人事一客來之時搆虛病不能對面之事一武具衣裳己ハ過分臣下い見苦事一好獨味不能施人令隱居之事一貴賤不辨因果道理住安樂之事一出家沙門尤致尊崇禮可正之事一分國立諸關令煩往還旅人事一臣如知之君又可爲同前事右之條々常に心にかけらるへし弓馬合戰嗜事武士之道めつらしからす候間專一に可被執行の事第一也先可守國之事學文なくして政道成へからす四書五經其外の軍書にも顯然也然者幼少之時よりも道のたゝしき輩に相伴ひかりそめにも惡しき友に不可隨順水い方圓の器に隨ひ人い善惡の友によるといふ事實哉爰を以て國を治る守護い賢人を愛貪民國司い侫人を好よし申傳也君の愛し給ふ輩を見て其心をうかゝひあれといふ事也古語にも其人不知い其友を見よといへりされい己にまさる友を好己にをとる友をこのまされ求友須增吾似我不若無いへり但かくいへいとて人を撰ひすつへからす是い惡友を愛する事なかれといふ事也一國一郡を守身にかきらす衆人愛敬なくしてい諸道成就する事かたし第一合戰を心にかけさる侍い人にすかさるよし名將いましめをかれる事なり先我心の善惡をあり給ふへきにい貴賤群集して來る時いよきと思ふへし招とも諸人うとみ出入のともからなき時い己か心の行たゝしからさる事をあるへしさりなから人の門前に市をなすにも二種あるへし無理非法の君にも一端の恐有て又臣下無道にして民を貪謀略のともから申掠によつて權門に立くらす事有り如此の境をよ〓〓〓分別して臣下の猥を糺し先蹤を守憲法のさたいたすへき人を餘多めしつかふへきなり心得大かた日月の草木を照し給ふかことく近習にも外樣にも山海はるかにへたゝりたる被官以下迄も晝夜慈悲忠罰の遠慮を廻し其人の器量に隨可召仕者也諸