別記第百四十四今川記第三七百十我ならす今朝い駿河の富士の根の綿ほうしともなれる雪哉雲や是雪を戴く富士の根かともに老せぬわたほうしかな富士の根も雪そ戴く萬代のよろつよつまんわたほうしかな白妙の高根はかりいさたかにて日かけ殘れる山のはもなし跡たれて君守るてふ神も今名高き富士を共に仰かん君か名をあふけい高き影とてやいとゝ見はやす富士の白雪富士の根も雲こそをよへ我君の高き御影そ猶たくひなきあきらけき君か時代を白雪も光そふらし富士の高ねに露の間もめかれし物を富士の根の雲のゆきゝにみゆる白雪朝あけのふしの根おろし身にあむか忘れはてつゝ詠めぬる空吹さゆる秋の嵐にいそかれて雲より降ぬ富士のあら雪我君のくもらぬ御代に出る日の光に匂ふ富士のあら雪よもの海風も治るころとてや雪のみ積る富士のあは山こと山い月になるまて夕日影なをこそ殘れ富士の高ねい本·一〓ふへたに猶をよはぬ入やらて染る日影の富士の自雪いつゆくと忘れやはするふし川の浪にもあらぬけさの詠いふし河の深きめくみの君か世に生れ合ぬることの嬉しき義〓公山名金吾入道號〓眞居士雅世朝臣飛鳥井殿堯孝法印常光院一色右京大夫持信細川下野守持春細川右馬頭持賢山名中務大輔〓貴公方範政三條實雅卿範政義〓範政義〓範政敷島の道をあらねい富士の根の詠に及ふことのはそなき敷島の道ある御代のかしこさに言葉の玉の數そかさなる廿日に〓見か關を御覽せんとて御出有りて關の戶いさゝぬ御代にも〓見かた心そとまるみほの松原吹風も治る御代い〓見かた戶さしをさゝぬ浪の關守又御詠富士の根に似る山もかな都にてたとへてなりと人にかたらんこき出て三穗の奥津の松の手代都のつとも君そつゝまんけふかゝる言葉の玉を〓見瀉松にそよする三穗の浦波又忘れめや曇らぬ秋の朝日影雪にゝほへるふしのなかめい又旅衣たちそかねぬる雲たにもかゝらぬふしの名殘おしさに3カ雨風もさはすもなきに富士の根の神のかけひく程いふられつあふきみる君に引れて富士のねもいとゝ名高き山とこそなれすなをなる君に任て日の本を心やすくや神もみるらんつたなさもおろかなるをももらさしの神の惠そ身に知れぬる公方範政義〓公範政義〓公雅世嫺眞居士·雅世卿公方義〓公範政同同義〓公別記第百四十四今川記第三