二十六我民を移し、我が第二の根據を作るに足れり、而して儘ま彼れの拒否する處となり、彼れの左右する處となり、移殖者をして遂に其業に安んせしむる能はす、其責實に國家にあり國家倫し十分なる保護を與へ其業に安んするを得せしめは移殖民の之れに向ふ者、水の卑きに就くが如くなる必然あり、從來の爲政者殆んと玆に省みる處なし、又た〓韓の扶殖を口にしなから、我國民の對岸咫尺の地に移る者の割合に少數にして、其勢力の微弱なる今日の如きも從來の爲政者殆んと玆に省みる處なし、諸公立つて其後を受け、其從來の爲政者たる諸元老を元老とし、玆に之れを救ふの政を定めんとす、蓋し國民をして其移植事業に向ひ安んして職を就すの保證を與へずして可ならんや諸公未た之れを國民に明示せず、吾徒國民と亦た諸公の之れに處する如何を察し、心中窃かに危む處なくんはあらず、諸公深く記憶する處あらん、廿七八年以降、皇國が露國に對し諸種の屈辱を忍ひ、爲めに〓韓民の事大心をして、常に動搖せしめ、而して列强の皇國臣民を悔慢して、我移植事業に對し、放まゝに拒否防止の政畧を弄したるを、然り而して皇國は此間にありて實に國力の精を彈し其兵備を就し、爲めに內政上多大の弊害を釀せり、國民上下明らかに其弊害の來るを甘んし、其膏血を捧けて惜まさりし者唯た今日を期せしなり、今日を逸して現在の兵力を向後猶數年に保續するは益ます其内政の弊害を增進して、國家は遂に如何すべからさるに至る火を觀るよりも明なり、當路者箇の明日なきの兵備をなせしは、是れ直ちに露を伐つが爲めにせしものにはあらさりし乎、今日我れ露國に勝ては〓韓民は我れに歸賴するの外、其生命財產の保護を全ふするの術なし、〓韓の扶植を圖る此に至二十七