2020年度「NDLデジタルライブラリーカフェ」
2020年から2021年にかけて、デジタルライブラリーにかかわる研究や最新動向をもっと身近に、もっと楽しくする講演会を開催します。講演会では、「サイエンスカフェ」の手法を取り入れ、研究者や各分野で活躍されている人をゲストにお迎えし、ゲストが紹介する最新の話題について、参加者を交えて語り合います。
目次
イベント概要
第1回「ウェブアーカイブの活用と課題:WARPと国内外の事例から」
2020年は、国立国会図書館が国内ウェブサイトのアーカイブ事業を開始してから18年目、公的機関ウェブサイトの網羅的収集を開始してから10年目にあたります。蓄積されたウェブアーカイブも膨大なものとなっています。そこで今回のデジタルライブラリーカフェでは、当館のインターネット資料収集保存事業(WARP)の現状や活用状況を紹介するとともに、国内外におけるウェブアーカイブの現状やその利活用、技術の発展状況などを紹介します。また、WARPやウェブアーカイブの活用や課題などについて、ビジネスや学術研究のためのデータ利用に知見を持つ外部講師から話題提供を受け、参加者とディスカッションを行います。
講師(登壇予定順、敬称略)
- 高峯 康世(国立国会図書館関西館電子図書館課ネットワーク情報第一係長)
- 志村 努(同課情報システム係主査)
- 上島 邦彦(株式会社日本データ取引所事業企画部/一般社団法人データ流通推進協議会技術基準検討委員会副主査・書記/研究データ利活用協議会データライセンス小委員会委員)
- 浅原 正幸(国立国語研究所コーパス開発センター教授)
日時
2020年12月10日(木)14時から15時40分まで(13時45分受付開始)
開催形態
オンライン開催(Web会議システム(Cisco Webex Meetings)を使用)
定員
30名程度
参加費
無料
配布資料・講演映像
- 「インターネット資料収集保存事業(WARP)~ウェブアーカイブの活用と課題~」[PDF: 927 KB] 国立国会図書館
- 「海外におけるウェブアーカイブの現状とその利活用」[PDF: 632 KB] 国立国会図書館
- 「ウェブアーカイヴの市場価値とビジネス利用をめぐって」[PDF: 729 KB] 講師:上島 邦彦氏
- 「ウェブアーカイブを用いた学術研究ー『国語研日本語ウェブコーパス』の開発とその利用」[PDF: 1.54 MB] 講師:浅原 正幸氏
当日の質問、ディスカッション内容など
- ウェブアーカイブ機関とデータ利用者とのデータ加工の作業分担・協同について
- 国立国会図書館に提供してほしいデータセットについて
- 言語学研究の観点から見たWARPデータの価値
- ウェブアーカイブデータへの日本十進分類(NDC)付与の可能性、有効性
第2回「新春企画:2021年の人文学」
デジタル画像やテキストデータ、コンピュータ技術を積極的に用いるデジタル人文学の手法を実践し、あるいは研究環境を構築している研究者の方々を講師に迎え、各自の取組の現状を紹介しつつ、2021年の抱負を語っていただきます。併せて、図書館とも関わりの深いテキストデータの入手可能性や、概念や名称のデータ化、市民参加のためのシステム構築の課題について、参加者を交えてディスカッションを行います。
講師(登壇予定順、敬称略)
- 橋本 雄太(国立歴史民俗博物館研究部テニュアトラック助教)
- 小風 尚樹(千葉大学人文社会科学系教育研究機構助教)
- 亀田 尭宙(国立歴史民俗博物館研究部情報資料研究系特任助教)
- 吉賀 夏子(佐賀大学地域学歴史文化研究センター講師)
日時
2021年1月15日(金)14時から15時50分まで(13時45分受付開始)
開催形態
オンライン開催(Web会議システム(Cisco Webex Meetings)を使用)
定員
30名程度
参加費
無料
講演タイトル・資料
- 「IIIFを介してグローバルとローカルを繋ぐ:『みんなで翻刻』の今後の展開」講師:橋本 雄太氏
- 「TEIを通じた粒度の細かいテキスト検索」講師:小風 尚樹氏
- 「Wikidata と連携する Linked Data の構築」講師:亀田 尭宙氏
- 「市民による郷土の固有表現抽出と機械学習の連携で加速する古文書読み解き」講師:吉賀 夏子氏
当日の質問、ディスカッション内容など
- 市民参加による翻刻プロジェクトでの国立国会図書館データの活用可能性
- 英語圏と比較した際の日本語テキストデータの入手可能性の課題(現代文、歴史文献とも)
- データセットの拡充とText Encoding Initiative(TEI)を使用したデータの構造化の重要性
- データに人名や時間情報を付与する場面におけるWikidataや時間情報解析ソフトウェア(HuTime)の活用
- 写真アーカイブのデータベース化の手法
過去のイベント
お問い合わせ先
国立国会図書館 電子情報部 電子情報流通課標準化推進係
メールアドレス:opendata(at)ndl.go.jp ※(at)は半角記号の@に置き換えてください。
電話:03-3581-2331(内線:40230)